巽総太郎(タツ)/舘ひろし

第30話(絶命・炎のハーレー)

過去に銀行強盗未遂の際、裏切られた相棒岸部に復讐せんとする犯人吉松が、岸部の運転する幼稚園バスに時限爆弾を仕掛けたと知った巽はハーレーでバスを追跡する。しかし、バスの爆破を見届けるため尾行していた吉松の車両と鉢合わせになりカーチェイスになる。

その際通行人を避けて転倒しハーレーの折れたミラーが腹部に刺さってしまう。腹部から大量の出血がありながらも、爆弾を取り外して近くの開けた公園まで爆弾を運び投げたものの、遊んでいる子供を避難させることを優先する。しかしそれが仇となり時限装置が作動してしまう。退避姿勢を取る間もなく爆弾は爆発し、その爆風を受け巽の身体が空中を舞った。

駆け付けた大門軍団に囲まれながらも、自分の身代わりとなって銃撃を受け、意識不明になっていた松田刑事の事を最後まで気にしていた。

(後に奇跡的に、松田は意識を取り戻すことができた)。

また、巽は自分も大門のように「巽軍団」を作ることを夢見ており、志半ばで絶命してしまった。大門軍団の中で、殉職者第一号であると同時に、負傷者第一号でもある。

兼子仁(ジン)/五代高之

第54話(兼子刑事暁に死す)

巡査部長への昇格試験が迫っていた矢崎、婚約者の父が密輸にかかわっていたことを知る兼子。大門らに相談せず密輸組織の居場所を突き止め、密輸品の受け渡し場所である埠頭へ乗り込んだ。

積み荷をヘリコプターに積み替え、追跡をかわす犯人の手口を知っていた兼子は何としても阻止すべく拳銃を発砲し、10人はいるであろう武装した犯人らと銃撃戦になった。犯人から受けた銃弾で兼子の白いシャツがみるみる鮮血に染まっていく。意識がもうろうとしながらも犯人の乗ってきた車両に向けて拳銃を発射、運よく燃料タンクに命中したのか大爆発した。これによりヘリは着陸を断念し引き返していくが犯人たちの銃撃は止まない。すでに兼子は10発近く銃弾を受けており身体を起こすこともできない、それでもなお

「お前たちを逃がすわけにはいかない…」

と鬼神のごとく奮闘する兼子だったが、大門が載ったマシンXのサイレンを聞いて安堵したのか地面に大の字になり天を仰いだ。

駆け寄る大門に看取られながら「団長これ(婚約指輪)をあかねに」が最後の言葉だった。

松田猛(リキ)/寺尾聰

第123話「松田刑事・絶命!」

リキに警視庁栄転の話が出るも、栄転を拒否するリキ。
団長はリキに「自分たちのような軍団はまだまだ足りない、リキなら自分の軍団を持ってやっていける」と説得するが、リキは「自分は団長の元でやりたいんです」と一歩も引かなかった。

時を同じくして傷害事件の犯人を逮捕した後に奇妙な事が大門の周りで起こり始める。不審な車両に轢かれそうになったり、街を歩いていると頭上からロッカーが降ってきたりと明らかに大門をターゲットにした犯行のあと、犯罪組織から犯行声明とともに要求があった。傷害事件で逮捕した犯人越川を釈放せよ、との要求だった。最初は大門側も無視していたが、組織は要求を受け入られない事を理由に、こともあろうか一般人を無差別に狙撃し始めたのだ。これにはマスコミも反応し責任者として大門が矢面に立たされた。要求を飲まなければ一般人が犠牲となり、犯人に屈して越川を釈放すれば警察のメンツにかかわると板挟みになる大門。マスコミの「これ以上犠牲者が出たら誰が責任を取るんだ?」の問いに「自分が責任を取ります」と大門は覚悟を決めていた。この状況に業を煮やした松田が独断で拘留中の犯人越川を勝手に奪い、挙げ句の果てには逃してしまうという最大級の大失態を犯してしまう。

当然ながら、刑事部長に責められる団長、これ以上リキの経歴を汚さぬようにと、断腸の思いでリキを捜査から外すことに。懸命の捜査の末犯人のアジトを突き止めた団長以下リキ以外のメンバーは犯人グループとの銃撃戦になっていた。一方一人では居ても立っても居られず独自捜査していたリキは、ついに犯人グループが爆弾をマンホールに仕掛け、大門軍団を罠にかけようとしている情報を掴んだ。急ぎ車を走らせるリキ、大門軍団を救出すべく1人で現場に駆けつけるのだが…
重武装した犯人グループと激しい銃撃戦を繰り広げる大門軍団。しかし足元のマンホールには大量のダイナマイトが仕掛けられていることは誰も知らない。
リキが銃弾の飛び交う中、車から降りて叫ぶ!
「団長!マンホールに爆弾が!!」
その時犯人の一人がマシンガンを乱射し、おびただしい量の弾丸がリキを貫いた。
爆破で自分が死ぬことも厭わずリキの元へ駆け寄る大門。
瀕死のリキは最後の力を振り絞って
「俺は、俺は…」
と懸命に大門に想い伝えようとするが、大門はそれを受け止め
「分かってる…分かってる。」
と答えた。そのやり取りを最後にリキは息を引き取った。

大門圭介(団長)/渡哲也

最終回「大門死す!男達よ永遠(とわ)に…」

国際指名手配のテロリストリーダーが射殺された後、日本各地で同時多発的にテロが起こった。後に一連の犯行はテロリストの後継者と名乗るグループのリーダー藤崎であることがわかった。凶悪なテロ活動はなおも続き、中でも深刻だったのが静岡県にて自衛隊が襲撃され多量の武器弾薬が強奪される事態が起きた事だった。強力な武装によってさらに狂暴化したテトリスに対応できなくなった政府はこともあろうか犯人の要求する条件を飲み、全面降伏を決定してしまったのだ。その条件には政府を相手取り、莫大な身代金の要求と大門軍団の捜査中止命令だった。

大門は警察機関として行動することを捨て、一個人としてテロリストに立ち向かうことを決意する。

その決意に賛同した刑事たちも誰彼となく大門の後に続いた…

テロリストが潜伏する島に到着した大門軍団は持てる戦力を総動員して立ち向かった。壮絶な銃撃戦、燃え上がる敵の要塞。各所を負傷しボロボロになりながらも敵の首領である藤碕を追う大門。そして2人の一騎打ちとなる。僅かな隙をついて大門の銃弾が藤崎を捉える。しかし藤崎が持っていた手りゅう弾のピンが外れ、備蓄していた弾薬に誘爆、そして大爆発を起こし木っ端微塵にテロリストのアジトが粉砕された。

燃え盛る敵の要塞から辛うじて脱出に成功した大門だが…

歩くことすらままならい満身創痍だ。

大門の無事を確認し歓喜するメンバーだったが、その時生き残っていた藤崎の女が放った弾丸が大門の胸を貫いた。

胸から大量の出を流しながら倒れる大門。

必死に駆け寄るメンバー、ハトが懸命に大門の左胸の銃創を押さえるが血が止まらない。

朦朧とした意識のなかで殆ど目が見えない大門は「皆いるか…」と。

チョーさんが言う「大門軍団!全員揃ってますよ!」

団員の名前を一人ずつ呼び、最後に言った…

「皆と刑事をやれて良かったよ…」

そう言い残して大門圭介は刑事生命を終えた…。